現在、『カワセミ物語』の復刻版のための準備に入っています。
多くの人に愛読されてきた写真集『カワセミ物語』(河出書房新社、2001年発行)発行部数6000部を完売して以来、現在も多くのカワセミファンから再版要望の声が届いています。
写真集でありながらカワセミの生態の紹介と親子の絆を物語にした5章節から展開されるスタイルは、自然科学の側面と、厳しい自然の中で、懸命に子育てをするカワセミの姿を人間社会と対比させ、環境に適応して次世代に命をつむいでいくという、人も鳥も地球で生きる同じ仲間であることを強いメッセージにして仕上げた作品です。
写真集の序章には宮沢賢治の短編集『やまなし』の世界も織りこみました。『やまなし』は小学校の国語の教科書にも紹介され、今では海外でも賢治の『やまなし』は有名です。
2匹のカニの兄弟が見た、魚を捕えるカワセミの瞬間映像など、学習図書の要素を配しながら、各章の扉のエッセイから始まり、ファンタジックな世界は読み手の視線を捉えつづけてはなさない展開が繰り広げられていく写真集です。
写真集『カワセミ物語』(若尾親 著)
●ページをめくるたびに見つめていたものが語りかけ、いつのまにかカワセミになって水辺を飛んでいる…
●カワセミと過ごした7年の歳月、そのひとつ、ひとつがなげかけてくる小川からの小さな自然の声…
『カワセミ物語』
●幻想・神秘な映像に
・息をのむ青緑色の水中瞬間・飛翔シーン、
・5話の物語が伝える独創的な詩情と
・繰り広げられるファンタジックな世界。
●美しい四季の彩りを背景に
・早春のオスとメスの出逢いから、求愛、プロポーズ、産卵、
・翡翠色の子誕生・親カワセミのけんめいな子育て、
・あどけない巣立ちビナが成長して旅立つまで。
厳しい顔を見せる自然の中で
力強く生きる小さな命、
忘れかけていた大切な何かを
伝えてくれる…
心暖まる物語写真集
物語はプロローグでカワセミの魅力を紹介し、5章だての小物語は厳しい自然の中でたくましく子育てをする親カワセミと、巣立ちをむかえたヒナが自立して旅立つまでの展開を優しいキャンプションで説明を添えている。
最後の巻末エッセイでカワセミの不思議な生態を著者の観察とたいけんから、大人から子供向けに解説。物語は季節感を背景にテンポよく次への期待感を高め、鮮やかな映像がより演出効果を高めて躍動感ある展開は読み手の心をはなさない。
従来の写真集の枠を越えて写真物語として存在する。