第1章 王者クマタカ
森林山岳帯の王者と崇められてきたクマタカの力強さと美しさに加えて鋭い山吹色の眼光から伝わる神々しい存在感を紹介。
第2章 南アルプス長野源流域
飛翔シーンを中心に厳冬期に入ったクマタカの繁殖活動と求愛ディスプレイ飛翔、餌運び飛翔から巣立幼鳥の飛翔を紹介。
第3章 南アルプス山梨北麓楓谷
4年ぶりに繁殖が成功した楓谷のクマタカの子育て。雛の成長過程の体色変化と親クマタカの子育てを紹介。
クマタカという存在
クマタカは和名で『熊鷹』と書きます。縞模様の鷹と同じ持つことからタカと呼ばれるようになりましたが、国内に生息する日本イヌワシと同じ国内最大級のワシの仲間であり、クマタカの“熊”は力強いことを意味します。別名『角鷹』とも呼ばれ、後頭部に短い冠羽があり、逆立てている時表情はクマタカらしく孤高の気高さを覚えます。冠羽を閉じている時には頭頂部から後頭部にかけて角ばって見えることから角鷹とも命名されました。世界的にはイヌワシに比べ分布が狭く、熱帯から温帯地域に限られ、北限にあたる日本に生息するクマタカ(日本クマタカ)をオリエンタリス“orientalis”と呼びます。[英名ではマウンテン ホークイーグル、Mountain Hawk-Eagleで山に生息するタカのようなワシ]
1腹1卵性という特殊な繁殖形態を持ち、多くが隔年繁殖、あるいは数年に渡り繁殖をしない例が多く、他の猛禽類と大きく異なった繁殖方法で種の保存を維持してきました。繁殖成功率は極めて低く、減少の一途をたどっています。
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