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春に南の国から遥かなる海を越えて日本に訪れ、子育てをする夏鳥たち。秋にたくましく育った若鳥を従え、親子・仲間たちといっしょに南の国に帰り始めると、冬鳥と呼ばれる北の国で子育てを終えた多くの鳥たちが越冬するためにこの地に訪れてくれます。

 この地で生まれ育った鳥たちが春、再び海を越えてその姿を「よく帰ってきた!」と心から再会を祝し、見せてくれた時、秋の訪れとともに北の便者・冬鳥たちが訪れるたびに「よく訪れた!」と美しく飛翔する姿に目を細めてしまう…。

 海を越えて種の保存を繋いできた渡り鳥の翼には、祖先からの知恵が浸み込んでいるのでしょうか。

そして、この地で暑さ寒さにも耐え生涯生きていく道を選んだ留鳥(1年を通して日本で暮らす鳥)たちの翼の中にも太古からの教えが今にも生きているのでしょう。

翼をもつ野鳥たちの出逢いは、その一瞬だけといっても良いでしょう。小さな生命の瞬き(またた)だからこそ、感動を覚えるのかも知れません。

出逢いと願って大好きな小鳥の姿を想い浮かべて森に出かけてみる。

いつもの林の中を歩いてみる川岸の土手に腰をおろしてみる。

翼をもった天使の姿を探してみる。
でも、天使は簡単にその姿を見せてはくれない。じっとじっと我慢する。それでもあきらめない。耐えることも必要!!

出逢いたいと思い願っているその人の前に、ある日突然、天使は舞い降りる!!

美しい羽に覆われたそのフォルム!

翼を広げ、風を操り空を支配する優美な飛翔!!

双眼鏡に飛び込んでくるクリクリした瞳にチョコチョコした仕草に魅せられ、たちまちレンズの中の主人公の虜になってしまう